ベランダの窓サッシからの雨漏りが起きやすい理由と修繕方法
こんな症状ありませんか?
「ベランダの水はけが悪くていつまでも濡れている」
「窓枠から水が滲み出てくる」
「カビや苔が生えている」
当社にお問合せいただく際によく聞く症状です。
このようなお悩みに合わせた原因と対処法をご紹介いたしますので是非最後までご覧ください。
雨漏りの起こりやすい場所 Top5
当社へお問合せいただく雨漏りのお悩みを当社独自のランキングでご紹介します。
1位 屋根
2位 ベランダ
3位 外壁
4位 窓枠・サッシ
5位 雨樋
画像からわかるように3位のベランダと4位の窓枠・サッシからの雨漏りに悩んでいる方が合わせて約3割となっています。
実はベランダからの雨漏れで悩んでいる方は多く、人の出入りも多い場所なので劣化が起きやすく知らぬ間に雨漏りしている箇所でもあります。
雨漏れが起こってしまう原因とは?
ベランダとは建物の柱と柱の間に掃き出し窓と張り出した防水層が組み合わさりできています。
窓のサイズが大きくなればなるほど支える柱へかかる負荷も大きくなります。
日当たりの良い南側に設計されていることが多く、紫外線の影響も大きく受ける為どうしても劣化が進みやすい箇所と言えます。
それぞれの箇所別に水漏れが起こる原因を見てみましょう。
防水層
ベランダの床面が劣化することで、雨漏りすることがあります。
洗濯物を干したり夏場はお子様のプールをされるご家庭もあるでしょう。
そういった人為的なダメージや
雨風や紫外線に曝されたり
ゴミ箱や植木などのモノによる重さからくるダメージが蓄積される
ことにより、
床面表面に張られている防水シートや塗られている塗膜(ウレタン防水・FRP防水)にヒビ割れや破れ、剥がれなどが起こり雨漏りに繋がります。
ウレタン防水やFRP防水の寿命は約10年です。
めくれや欠け、割れを見つけたら要注意!
掃き出し窓
雨風が吹き込みやすいベランダやバルコニーだからこそ、掃き出し窓が原因で雨漏りを起こすこともあります。
しかし、窓やサッシそのものが不良になっている、というよりかは外的要因により雨漏りにつながっているケースが多いです。
・窓の上の屋根
・外壁のひび割れ
・サッシの境目
・コーキングの劣化やひび割れ
・換気扇や配管
など様々です。ご自身で原因を突き止めることは難しい為、プロに診てもらうと良いでしょう。
次の章では原因別の対処法を解説していきます。
ベランダからの雨漏れ!考えられる原因と対処法
ベランダの構造となぜ起こるのかを解説しましたが、他にどんな要因があるのか?を詳しく解説していきます。
それぞれの対処法も一緒にご紹介しますね。
❶ コーキング材の劣化
原因
コーキング材とは?
窓枠やサッシ、屋根、外壁などで使われる部材同士の隙間を埋めたり接着したりと様々な場所で使われているゴムのような素材のこと。
コーキング材の寿命は5〜10年程度と言われており、雨や太陽熱や紫外線の影響で劣化しやすくなり、割れや剥がれ等が起こります。
出来た隙間から雨が侵入することで内部の木材の腐敗やカビが発生したり、湿った木材を好物とするシロアリの発生につながります。
その為小まめにシーリング材が傷んでいないか?を確認することがご自宅を守る近道になります!
対処法
コーキング材の打ち直しをしてみましょう!DIYも出来るので、やり方をご紹介しますね。
前提条件
- あくまで応急処置です
- 手の届く場所に留め、目地埋めに使用してください
- 排水のための隙間もあるため無闇に行わないでください
【必要な道具】
・カッター(握りやすく滑らないカッターがお勧め)
・スクレイパー(コーキングを取り除く用)
・マスキングテープ
・プライマー
・コーキングガン
・コーキング材
・ヘラ(コーキングを押し込む用)
・バッカー(コーキングを均す用)
コーキング材と似た補修材に「パテ」もありますが、柔軟性がなく凹凸を均す役割のものなりコーキング用には向きません。
コーキングは「シーリング」や「シーラント」などと呼ばれ、内装・外装を問わず住宅の様々なところで使われています。
個人でも購入が可能で、ホームセンターやインターネット通販で購入できますので確認してみてくださいね。
今回は窓枠のコーキングのご紹介なので、「シリコーン系」のコーキング材がおすすめです。
使うコーキング材が決まったら次は手順です。
手順1:古いシーリングを撤去する
実はコーキングは目地の両端にしか接着されていないので、カッターで切り込みを入れていけばスルッと剥がれるようになります。
カッターの刃を短く出し、少しずつ切れ込みをいれラジオペンチなどで引っ張り出す事がコツです。
その後スクレイパーと呼ばれる金属製のヘラで残ったコーキングを掻き出します。
古いコーキング材の断片が残っていると、新しいコーキング材が密着しない為なるべくきれいに剥がしてください。
手順2:養生
コーキング材が目地からはみ出さないように、周りにマスキングテープを使い養生します。
その際隙間がないよう真っ直ぐ貼ってくださいね。
手順3:プライマー塗布
コーキング材と目地の密着を良くするためにプライマーを塗布します。全体に塗ると剥がせなくなってしまうので、両端に塗るようにしましょう。
手順4:コーキングの充填とヘラ抑え
目地にコーキング材を多めに押し込むように充填していきます。
その後バターナイフのような金属のヘラでコーキングを整え、ゴムとスポンジでできたバッカーと呼ばれる専用の道具で、表面を均します。
手順5:養生の撤去
コーキングの充填と押さえ・均し作業が終われば、コーキングが乾かない内に養生を撤去します。
この時、折角きれいに仕上げたコーキングがよれてしまわないよう丁寧に剥がしてくださいね。
およそ1週間で固まり、完成です。梅雨の時期は避けるか雨がかからないよう覆い施工してみてください。
❷ 窓枠付近の外壁のひび割れ
原因
外壁にひびが入ると、塗装による防水効果が落ちるため、雨水を吸収してしまいます。
水分を吸った状態で表面だけ乾くと、外壁にもひび割れが生じ雨漏りの原因になります。
外壁の内部には防水シートが施工されていますが、窓枠やサッシ周りには施されていないことも多いため注意が必要です。
対処法
ヘアークラックと呼ばれる0.3mm以下の細いひびであればすぐに修繕が必要とは言い切れませんが、0.3mm以上になるようであれば早めの修繕が必要です。
こちらもコーキング材で隙間を埋めるのが効果的。どうしても筋ができてしまうため景観は悪くなりますが、手軽に修繕ができる為オススメです。
しかしこちらも範囲が広かったり足場が悪く高所での作業になるようであればプロに依頼してくださいね。
❸ ベランダの排水溝が詰まっている
原因
排水溝が詰まってしまいベランダの排水がうまくいかないことでプールのように水が溜まってしまうケースがあります。
防水層の劣化が始まっていた場合、じわじわと水が入り込み、下の階の天井に大きな雨染みを作ることになりかねません。
そうでなくとも内部が傷んでしまう為、詰まりが生じていないか気にかける必要があります。
対処法
詰まりの原因を取り除く。排水溝に落ち葉や砂が溜まっていないでしょうか。
ベランダは2階以上の高い場所にある為、排水口が詰まっていないかも要注意です。
掃除で改善が見られない場合は手の届かない場所が詰まっている可能性もあります。一度プロに診てもらっても良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
イーロックホームは大阪府堺市に2004年に創業し累計8,000棟以上の雨漏り修理をご依頼いただいて来ました。
確かな技術と経験で地元堺市の地域密着店として、お客様の雨漏りのご不安をなるべく早く解消できるよう、誠心誠意、スピード感をもって対応させていただいております。
部分補修のみの対応もしておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
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